Round.11 Hungarian GP 〜 Round.14 Italian GP

ここ4レースをまとめて書く。


この4レースを振り返ると、フェラーリマクラーレンメルセデスともに完璧なレースを1つも成し得なかった。


灼熱のハンガリー
マッサはエンジントラブルに沈み、マッサと好勝負をしていたL.ハミルトンはトラブルの原因(遠因)はさておきタイヤトラブルによって脱落し、ライコネンは冴えがなく、結局序盤から単独で3番手にいたH.コバライネンが勝つという結果だった。


初開催のバレンシア
マッサはピットレーンでのスーティルとの一件で泥をつけ、ライコネンに至ってはピットストップ時のアクシデントに加え、事前に危惧されていたとおりエンジントラブルでリタイヤ。
マクラーレンも、L.ハミルトンはマッサに歯が立たず、H.コバライネンもピットストップ時のミスにより、クビサを逆転することは叶わず、平凡なレースに終わった。


スパについては、ライコネンの得意な高速テクニカルサーキットだけあって、非常に良かったがレインでの冷静さが足りなかった。
ハミルトンも同様。2周目のハーフスピン、そして42周目〜43周目の一件と、勝ち急いでいたように感じられる。
前者についてはレーシングスピードで最初にコーナリングするドライバーだったことは同情の余地があるが、ライコネンに対してアドバンテージがあったことを考えると、リスクマネジメント的に慎重なアプローチすべきだったと思う。後者については、控訴審の行方を見守りたい。
そして、H.コバライネンには「失望」の一言しかない。


モンツァは、トップ2チームの誰も評価に値しない。
マッサは、スパ同様終始消極的なレースをしただけ。L.ハミルトンの出来が悪かったのが救いだったが、マッサにあれ以上の結果はどう転んでも無理だっただろう。
ライコネンは予選Q2がすべて。そしてレースでもファステストラップ以外いいところが全く無かった。
L.ハミルトンも予選がすべてだった。なぜ予選Q2で不必要なリスクを犯してスタンダードウェットを履く必要があったのか非常に疑問。周りと同じコンディションにすれば間違いなくトップレベルの競争力は確実なのにもかかわらず。レースでは力強いレースをしたものの、戦略も優れたものでは無かった。もう、こんなレースは最後にしてもらいたい。
H.コバライネンには、またしても失望だった。彼にマクラーレンメルセデスのマシンに相応しい才能があるのか非常に疑問である。予選でこそフロントローにつけることがあっても、決勝でそのスピードが見られる事はまずない。今回もマシン的に格下のトロロッソ - ベッテルに予選でも、レースでも全く歯が立たなかった。
マクラーレンとして、”もうひとりのドライバー" には "大人しいタイプ"、悪く言えば "操りやすいタイプ"、"ハミルトンの邪魔にならないドライバー" を据えておくのが、チームの運営上都合がいいという判断なのかもしれないが。。
個人的には、F3時代 ベッテルを抑えチャンピオンになり、DTMでも輝きを見せている ポール・ディ・レスタ あたりを真剣に検討してもいいのではないかと思う。