Rd.2 Malaysian GP

マクラーレンメルセデスにとって最高の週末を過ごすことができた。2005年日本GP以来の勝利、そして、1-2フィニッシュは2005年ブラジルGP以来となった。本当に長かった。

今回のマクラーレンメルセデスはポールこそ獲れなかったものの、常にフェラーリと非常に拮抗したパフォーマンスを出せていたし、今回の勝利はフロックではなく実力で掴み取ったものいうべきだろう。

事実ファステスト・ラップでもアロンソとハミルトンが1-2を占めているし、また、レース終盤ハミルトンがライコネンに詰め寄られたものの、2スティント目までに十分なリードを築くことができたことからも証明できる。

そして、アロンソとハミルトンの驚異的な勝負強さは本当にたいしたものだと思う。アロンソの正確なスタートもさることながら、なによりハミルトンのマッサ/ライコネンとのバトルは本当に素晴らしいものだった。スタート直後の2コーナーの立ち上がりのライン取りで上手くマッサを抜いたかと思えば、明らかに序盤のペースで勝っていたマッサを5周にわたって巧みなブロッキング・ラインで封じ込め、抜かれたかと思えばクロス・ラインで再び抜きさり、最終的にはマッサを自滅させるほどのバトル強さは、とてもデビュー2レース目のルーキーには思えない冷静さとクレバーさに満ちていた。本当に今回の彼のドライビングは印象的だった。レース後のインタビューで答えたように、近いうちに彼が表彰台の最上段に上る日はそう遠くはないだろう。それは本当に来週かもしれない。


ほかのチーム/ドライバーでは、バリチェロブルツ。共に予選をQ1で終えたために後方からのスターとなったが、ブルツは19位スタートから9位、バリチェロは22位スタートから11位という結果は、周りのドライバーと比較すると十分評価できるのものだろう。バリチェロは自分より前方でスタートしたバトンや琢磨よりも前でゴールし、ブルツは周回遅れにもならず、ポイントまであと一歩というところまでいったのはたいしたものだろう。
二人とも予選でのパフォーマンスが芳しくないというのは、ポイントを取るには致命的だが、特にブルツは走り慣れたヨーロッパ・ラウンドで予選のパフォーマンスが向上してくるようなことがあれば、非常に楽しみになるのではないかと思う。