Rd.18 Brazilian GP

今回のレースでひとつの時代が終わった。M.シューマッハコスワースミシュラン、タバコ・スポンサー。
同時に、アロンソが2年連続でタイトルを獲得し、昨年までパッとしなかったマッサが地元で優勝してみせ、今シーズン初優勝して見せたバトンも表彰台を獲得して、新しい時代を始まりを感じることができた。


今回の主役だったM.シューマッハにとっては困難な週末だった。でも、どんなにトラブルがあっても最後まで徹底的に限界まで攻め続けるのは、かつてハッキネンヒルライコネンを相手にチャンピオンシップを争っているときに大逆転して見せたレースを思いだした。モンツァみたいな完全勝利で…というのもあるけど、こういう逆境を跳ね返していくレースがミハエルらしくて、こんな終わりかたもよかったと思う。


コスワースは、1967年のオランダGPでロータスにフォードDFVエンジンを供給してからの39年の歴史に一度終止符を打つことになった。その間に通算176勝、13回のドライバーズ・タイトル、10回のコンストラクターズタイトル。そしてなにより、安価なエンジンを供給してきたことで、今日のF1を築き上げた功績は図りしれない。2008年以降に戻ってくる可能性も残っているので、彼らが再び戻ってくることを期待したい。


ミシュラン。今回チャンピオンシップは獲得することに成功したが、優勝を果たすことは出来なかった。2001年に復帰してからを振り返ると、2001年はパートナーが不十分で、2002年と2004年は完全にブリヂストンフェラーリ勢に完全に敗北し、2005年はU.S GPを除いて完全勝利して、2003年と今年がほぼ互角といったところだろうか。当分の間、F1はコスト削減に進んでいくのでミシュランが戻ってくることはないかもしれないが、またいつかタイヤ戦争がみられることを期待したい。


そして最後にタバコ・スポンサー。歴代のF1マシンにはタバコ・スポンサーとの関係があった。フェラーリマクラーレンの長きにわたってスポンサーだったMarlboro, 70年代〜80年代のロータス黄金時代のJPS(John Player Special), ベネトン時代からルノーのスポンサーだったMILDSEVEN, マクラーレンメルセデスハッキネンの黄金時代を駆け抜けたWest, リジェ〜プロストGPにいつもあったGAULOISES(GITANES), ほかにも Benson & Hedges, 555, Lucky Strike, Camelとかいろいろあるなぁと。そういえば、90年代後半に、EUでタバコ広告規制が議論されだした頃、バーニーはタバコ広告分のスポンサー料をデジタルTV(PPV)の放映権料でまかなおうとしてたけど、どうなったのかなぁ。その分はケータイ会社だったり、IT企業が替わりになったのかもしれないけど。これも時代が変わっているということなんだろうなぁと。