Round.2 Malaysian GP
今回のレースと、オーストラリアを含めた2レースを通じて思ったことを。
BMW
オーストラリアに続き今回も P3でトップタイム、予選でも McLaren Mercedes と僅差につけ、レースでもファステストを刻むなど、トップ2にほぼ追いついてきたように見受けられた。
結果があと一歩なのは 予選Q3でのパフォーマンス や レーススタートでの安定性なんだろうけど。
McLaren Mercedes
今回は Ferrari に速さ(と政治力)で勝てなかったということだろう。
H.コバライネンのリカバーによってダメージは許容範囲に食い止めることができた。ドライバーズ・タイトルは僅差だが、コンストラクターズ・タイトルはまだかなりの貯金があるし。バーレーンではオーストラリアの再現を期待したい。
Renault
F.アロンソの孤軍奮闘。
N.ピケ Jr は前回よりは結果出ていたけど、あと一歩足りない…。それは アロンソの力によるものなのかもしれない。
このチームは、マシンの大幅アップデートまで、こういうポイント圏を争うレースになるのだろう。
Toyota
TF108はいいマシンなのかもしれない。トゥルーリとTF108は印象的なレースをした。
それに対して、T.グロッグの能力には疑問を感じざるを得ない。P-3では幾度にもバックストレートの立ち上がりでコースオフをし、予選では燃料搭載量の違いはあるとはいえ J.トゥルーリに3秒(!!)、同じように燃料を多めに積んだ F.アロンソにすら1秒以上も離される状況、レースではしょうもない接触でリタイヤという始末…。
次のバーレーンはGP2で走っているはずなので、健闘を期待したい。
Honda
入賞すらおぼつかないパフォーマンス。とはいえ、Q2進出争いをしていた2007年シーズンよりは"わずかに"前進している。
とはいえ、トップ3がほぼ固まりつつあり、ポイント圏の残りを争う Red Bull, Toyota, Renault の後塵を拝しているようでは、今シーズンも期待できそうに無いというのが正直な完走である。
そういえば、Honda のチーフエアロダイナミシストは、"あの"ルイ・ビゴワ。
どうせなら、F1史上まれにみる空力付加物 "セイウチノーズ"を創造された奇才 アントニア・テルツィ女史 も加えて、独自のエアロダイナミクスを展開してもらいたい。
Red Bull
信頼性のなさ と レースペースの遅さ。技術陣の顔ぶれからすれば、BMWと争ってもいいくらいの人材がいるはずなのに、どうしたものか。
RB3もそうだけど、RB4には A.ニューウェイ が March や Williams, McLaren でデザインしたマシンにある革新性が感じられない。せいぜいエンジンカウル後方のフィン*1くらいだろうか。
Toro Rosso
ドライバー2人とも素晴らしい。ニューマシンが楽しみ。Red Bull を本気で凌駕することを期待している。
Force India
去シーズンの A.スーティルのパフォーマンスはフロックだったのか、それとも G.フィジケラが素晴らしいのか。
とはいえ、チームはシーズン後半までニューマシンを出さない予定だから、フィジケラの努力が報われそうなのは、ドライバーの能力が非常に問われるサーキットであり、G.フィジケラが得意とするモナコくらいだろうか。
それまでは Q2進出できるか見守りたい。
Super Aguri
とりあえず、1年間チームが持ってもらいたい。
*1:ドーサルフィン(Dorsal Fin)。