Rd.16 Chinese GP

チャンピオンシップは簡単に終わらないということなのだろう。1週間前に遠のいたアロンソライコネンのチャンピオンシップへの望みは、依然としてハミルトンが優位なものの最終戦まで持ち越させれることになった。

まずハミルトン。予選までは完璧なレースウィークのようにみえた。
しかし、レースでは明らかに勝ち急いでいるように見えた。
序盤からハイペースでライコネンを引き離しにかかり、ピットストップではタイヤを交換せずに走り、さらにライコネンに抜かれた後も数ラップ走り続けた。
そこまでハミルトンがリスクのある戦略をとるべきだったのか、大いに疑問である。おそらくアロンソが同じ立場だったら同じ戦略はとらないと思う。
少なくともライコネンに抜かれた時点でタイヤを交換していれば、その後リタイヤするまでアロンソに毎ラップ5秒近く縮められたことを考えるとピットのロスタイムを考慮しても十分4位に入れたことだろう。
もしそうしていれば、アロンソが2位に入っても、9ポイント差という圧倒的に有利な状況でインテルラゴスを迎えられたはずだった。
彼の若さによるものなのか、マクラーレンのハミルトン担当の戦略が適切でなかったのか。ともかく、大きなダメージとなった。


アロンソライコネンは勝負強さを見せた。ライコネンはハミルトンのように無理をせず冷静に走り続けることで、ライコネンらしい逆転劇につなげることに成功した。アロンソも速さは十分とはいえなかったが、マッサをオーバーテイクし、ピットアウト時はアウトラップながらマッサを完璧に押さえ込むことに成功した。


あとは、ベッテルリウッツィレッドブルはおろか、BMWザウバーまでも上回って4-6フィニッシュを掴みとって見せた。素晴らしいというほかない。ベッテルは前回涙に消えた表彰台を今回獲得することはできなかったが、十分すぎる活躍だった。
これで一気にスパイカー(10位)、スーパーアグリ(9位)、ホンダF1(8位)を抜いて、トロロッソコンストラクターズ7位になった。
次戦でも注目すべき存在になるだろうか。期待したい


最後に、チャンピオンシップのゆくえをまとめてみた。

ライコネンは優勝回数でハミルトンとアロンソを超えているものの、7ポイント差は予想以上に大きい。

アロンソは1-3フィニッシュでもいいことを考えると、十分現実的だろう。アロンソモンツァのようなパフォーマンスを見せられれば、3連覇も夢ではない。

http://spreadsheets.google.com/pub?key=pjYqF3h0FL8la2Ms0i6_QFQ