Rd.9 British GP

今回のレースは、先週のマニクールの再来ともいえる展開で、ライコネンが見事にレースペースでライバルに打ち勝った。そして、今のフェラーリの速さがフロックではなく、本物であることがこの2連勝で証明された。


対してマクラーレンアロンソが2位、ハミルトンが3位に入ることでチャンピオンシップへのダメージを最小限にとどめているものの、この調子だと厳しくなってくるだろう。

今回アロンソは1回目のストップでライコネンを抜き去るところまでは上手くいっていた。しかし、2スティント目を軽くしてマージンを稼ぐ作戦は失敗だったのではないかと思う。予選での走りを見ていると、アロンソはハードタイヤでもソフトタイヤに引けをとらないタイムを刻んでいた。もし、2スティント目をソフトタイヤでショートなスティントではなく、ハードタイヤで標準的なスティントだったら、たとえ1回目のピットストップでライコネンの前に出られなかったとしても、十分ついていくことはできたはずで、2回目のストップをターゲットにしても良かったのではないかと思う。


あと、最後にトヨタ。ほぼ同時期にテクニカル・ディレクターが離脱したホンダとは対照的に予選でもほとんどのレースでQ3入りをするなどスピードの面はさほど問題ないのだが、信頼性の欠如していて結果に結びついていない。モナコ以降は2台とも完走したレースは1つもない。ルノーが速さを取り戻してきた今、ポイントを取るためには信頼性でレースを生き残るしかない。ラルフもスランプから抜け出し上向きになった今こそ、彼らにさらなるの活躍を期待したい。