Rd.7 Monaco GP

今回のモナコGPは今年も波乱に満ちたレースとなった。
またサーキットの外では、この週末ミシュランのCEOが逝去されるという出来事もあった。2001年からの続いているミシュランのF1再参戦の決断を下した人物でもあるだけに、心からご冥福を祈りたい。


まず、ルノー
アロンソに今までモナコでの優勝がなかったのが意外だったが、今回の優勝で着実にM.シューマッハが歩んでいる道を進んでいるように感じられる。ライコネンとの接近戦にも負けずにトップを守り続けたのは見事というべきだろう。
対してフィジケラは今回も冴えないままだった。彼はモナコを得意としているだけに、今回はアロンソと互角かそれ以上の活躍を見せてくれるかもしれないと思っていたのだが、予選でのペナルティで下位に沈んだことが全てだった。


次に、フェラーリ
今回のフェラーリは完全に歯車が空回りしていたというべきだろう。マッサは予選開始早々にクラッシュし、そしてM.シューマッハのハプニング(*)。レースでもほとんど集団に挟まれる形で、まったくレースをできていなかった。M.シューマッハが5位に入って、ダメージをわずかに食い止めたのが唯一の救いだろう。
(*参考:Michael Schumacher qualifs Monaco 2006 Leblogauto.com - YouTube)


そして、マクラーレンメルセデス
ライコネンモントーヤで明暗が分かれる結果になった。ライコネンは金曜日のフリープラクティス早々にエンジン周辺のトラブルが起こり、エンジン交換こそ避けられたものの、いやな予感があった。しかし、予選でもここ数戦よりもコンペティティブで、4番手の速さを出し良い傾向だった。レースでもスタートしてすぐに、素晴らしい走りでウェーバーオーバーテイクし、完全にアロンソとの接近戦だった。ピットストップでアロンソの前に出ることは叶わなかったが、アロンソよりも速く走れるのは明らかだっただけに、あのリタイヤは残念だった。また、ライコネンもここ数戦厳しいレースをしているだけに…同情を禁じえない。
モントーヤライコネンの手からすり抜けた2位をチームに持ち帰ったことで、ここ数レースでの汚名を返上できたかもしれない。次回はモントーヤが過去2勝しているシルバーストン。今回の再現を期待したい。