Round.4 Spanish GP

まず、H.コバライネンの件について。

H.コバライネンがあれだけ高速でクラッシュしたにもかかわらず、無傷で済んだ F1の安全性の進歩には本当に感心させられるものがある。

今からわずか数年前、1999年イギリスGPでのM.シューマッハ と 2001年スパでのL.ブルティ。
今回と同様にハイスピードでタイヤバリアにクラッシュするケースだったが、二人とも数レースの欠場は免れなかった。


それを考えると、昨年のモントリオールでのR.クビサといい、マシン側・コース側の安全性の向上は素晴らしいという一言に尽きる。

それにしても、マクラーレンメルセデスにとっては昨年のニュルブルクリンクと同様のトラブル。

非常に危険なトラブルなので、もう再発することが無いように期待したい。



続いて、レースの話。

今回は F.アロンソのGPだったといえるだろう。

フリー走行から上位タイムを刻み、予選Q3では渾身のアタックでフロントロー

レースでもスタートでこそマッサに抜かれたものの、最初のピットストップまで

L.ハミルトンに付け入る隙を見せない走りだった(ハミルトンが燃料セーブしていた可能性は十分あるが)。


残念ながらエンジントラブルによってスペインのファンの希望は潰えてしまうことになったが、

ルノーの可能性とアロンソの速さを再確認することができた。



最後に、セーフティーカー中のピット制限について。

昨シーズンから適用されたこのルールが、本当に必要なものなのか疑問に思う。


オーストラリアでは H.コバライネン、今回は N.ハイドフェルドがこのルールの犠牲になった。

たしかに セーフティーカー導入時の混乱した状況下で一斉にピットストップする危険性は否めないが、

それと引き換えにレースの勝敗がルールによって決まってしまいかねないのは、スポーツとしていかがなものかと思う。