今日のワールドビジネスサテライト

なかなかニュースの内容とか、コメンテータの人の話がとっても興味深かったので簡単にメモ。

中国の自動車市場をめぐる日本メーカーと現地メーカの話

本編自体は、中国メーカーは品質とかも海外のメーカーにキャッチアップしてきて、日本メーカーは技術者や販売員を中国に送り込んで、カイゼンとか接客といったポイントを中心に競争力強化を計っていこうという、よく聞くありきたりの話だったんだけど、

コメンテータの人がこれからの戦略について、インドのケータイ電話市場の話を引き合いに出して、

インドのあるケータイキャリアは後発組で、中産階級をターゲットにしようと考えた。
中産階級の人たちに先行参入している企業よりも速くリーチするには…とかを考えたら、インドの弁当販売・配達ネットワークを利用することで、一気に中産階級の人を押さえてシェアを急拡大したという話。


なんか日本にもこういうモデルってありそうな(あった)気がする。うまくおもいだせないけど。

オフィス向け文具メーカが家庭向けに改良した商品がヒットした話。

オフィス向けのバインダーを取説や病院とかのカードを出し入れしやすいように工夫してリリースして、ヒットした件。

コメンテータの人が、企業が戦略を立てるときに分母(≒市場規模とかターゲット層のボリューム)を固定しすぎているんじゃないかと。


要は固定概念なわけだけど、こういうのって常に陥りやすいなぁ…と思った。

シャープの液晶新工場

http://www.sharp.co.jp/corporate/news/070731-a.html

投資額 3,800億円*1を投資して、亀山工場の4倍もある40型以上の液晶テレビの新工場を作るとか。

まぁ、部品サプライヤーの工場や太陽電池パネルの工場も含めての大きさだけど。


個人的には、ちょっと…な気が…。

国内メーカーのテレビ関連の生産能力とか工場の稼働率は、その業界の人ではないのでよくわからないけど、液晶テレビの需要はブラウン管テレビを置き換えていく関係から、当面の需要は確実に増えていくのはいいとして、

ただ、購入者の可処分所得が向上しているわけではないので、液晶テレビになったからといっても、結局売れる価格帯はそれほど変わらないわけで、

シャープとしてはコモディティ路線には載らない方向なんだろうけど、そもそも40型以上の液晶テレビってそんなに売れてるものなのかな。*2

もし、売れているとしたら将来的にはコモディティ化していくんじゃないかなと思う。自動車とかと違って、国内メーカーは垂直産業的に動いていても、市場全体としては水平産業なわけだし。

そうなったときに、今ような(コスト)競争力は維持できるのだろうか…と思った。

*1:シャープの昨年度の連結売上高の約50%。

*2:Webで調べたら AQUOSは25万円くらいからみらいだけど。個人的にはちょっと勇気がいるお値段だなぁ。。。