サービスレベルとコスト
「銀行のATMは、本当に止まってはいけないのか?」、JISA会長の浜口氏が問題提起 | 日経 xTECH(クロステック) の件。
実現すべきサービスレベルとコストのバランスということじゃないかな。
航空管制だけじゃなく、原子力発電所とか国防関連みたいに一切ダウンすることが認められないシステムがあるのも事実。
そういうのは、どんなにコストがあっても動かさないといけない理由がある。
システムに高い可用性(よく言われる 99.999% とか)を求めるなら、それに見合う開発費や運用コストを負担する覚悟なくてはならない。
それでもいいということであれば、システム屋はなんとしても実現しなくてはいけない。
コストを負担できないのであれば、ユーザは求めるサービスレベルを下げるしかない。
コストと可用性でいうと、去年の夏、送電線が切れて東京は昼くらいまで停電してたけど、システムの可用性以前にオフィス側の可用性のほうがはるかに低いという話。
たぶん、オフィスにサーバルームがある企業が間違いなくその間とまっていたわけだし。
でも、オフィスの電源系統をフルに2系統、ネットワークも内部/外部ともに2系統…とかしないよね。まずコストが割りに合わないから。
そこまでやってるのはデータセンタくらい。
ただ、気になったのは
同じ航空会社のシステムでも、航空管制システムと、航空券を予約・発券するシステムとでは、求められる信頼性が異なってしかるべき。
システムに求めるサービスレベルをどうするかを決めるのはシステム屋じゃなくて、ユーザ(企業側)だから。
そんなことシステム屋同士で議論しても不毛だと思うけど。
個人的には、可用性が 99.99% とか少し低くてもいいから24時間やってるとか手数料がないATMのほうがうれしい。
止まってたら別の銀行の口座使えばいいし、買い物ならカードで済むし。